使うことを、
植え直すことへつなぐ。
TSONは、木造の建物づくりと国産材の積極的な活用に取り組んでいます。素材を選ぶ理由を、森林の循環と企業の責任につなげて考えます。

日本の人工林を、次の森林へ。
日本の国土の67%が森林。その森林の40%は、人が植え育てた人工林です。さらに、50年生を超える人工林は64%を占めています(いずれも2022年3月31日現在)。利用期を迎えた森林を手入れし、その木を使う需要をつくることが、森林を育てる仕事を続ける力になります。
50年を超える人工林と、年間の吸収量。
林野庁の公表モデルでは、若い林齢で年間CO2吸収量が大きく、50年を超える林齢では若齢期より小さくなります。グラフは林野庁「森林吸収量」の公表図を抜粋しています。人工林の林齢構成と、日本の森林によるCO2吸収量の推移を示しています。
人工林の林齢構成とCO2吸収量
森林によるCO2吸収量の推移
グラフの読み方・年別データ
左図の棒は人工林の林齢別面積(万ha)、線は1ha当たりの年間CO2吸収量(t-CO2/ha/年)です。右図は日本の森林によるCO2吸収量の推移を示します。対象や単位が異なるため、同じ量として比較しません。
| 年 | CO2吸収量 |
|---|---|
| 2014 | 6,105 |
| 2015 | 5,736 |
| 2016 | 5,556 |
| 2017 | 5,527 |
| 2018 | 5,385 |
| 2019 | 4,947 |
| 2020 | 4,715 |
| 2021 | 4,808 |
| 2022 | 4,568 |
50年を超えれば吸収が止まるという意味ではありません。樹種、地域、管理条件で成長・吸収は異なります。公表図の掲載時点を明記し、最新年の数値と混同しない形で紹介しています。
掲載図の原資料PDFを見る ↗間伐材の活用を、脱炭素につなぐ。
間伐は、木の密度を調整し、残した木や林床の生育を考える手入れです。その際に生まれる間伐材も含め、国産材を適材適所で活用する。建物や製品で長く使うことで、木材に蓄えた炭素を保持し、森林を管理する仕事に需要をつくります。
森林の更新は、植え直すところまで。
間伐は残す森林を育てる作業、主伐後の再造林は次の森林を育てる作業です。国産材の利用を、その両方につなげる。伐採・加工・輸送などの排出も含めて確かめながら、森林の成長と木材利用を脱炭素への取組みにしていきます。
森林の条件に合わせて育てる。
樹種、地形、地域の条件に合わせて手入れをし、森林を育てる。生物多様性や水・土壌への配慮も一緒に考えます。
森林の状態を確かめる。
間伐は残す木や林床の生育を考える作業。主伐は人工林の更新と、その後の再造林を組み合わせて考えます。年齢だけで一律に伐採時期を決めません。
国産材の需要をつくる。
木材を建物に使い、長く利用する。木を育て、伐り、加工する仕事が事業として続くための需要を、利用する側からつくります。
建物の中で炭素を保持する。
木材として使う間も、木に蓄えられた炭素が保持されます。新たな年間吸収と同じ意味ではなく、使い終えた後まで条件を考えます。
次の森林を育てる。
木材利用の収益と仕組みを、再造林と育成に接続する。植えて終わりにせず、生育と管理を確かめることを循環の条件にします。
森林の条件に合わせて、利用する森林と保全する森林を考えます。循環には、再造林と育成への接続が必要です。
なぜ、TSONは国産材にこだわるのか。
日本の木を事業で積極的に使うことは、森林を育て、手入れし、加工する国内の仕事に需要をつくることにつながります。TSONは国産材を選ぶことを、次の森林を育てる循環の出発点と考えています。
国産材の需要を、山の仕事につなぐ。
木材を使う側が、産地や調達先を確かめ、利用を続ける。森林を育て、木を加工する仕事に需要をつくることから、循環への取組みを考えます。
木造にこだわる理由。
木材を長く使い、炭素を蓄える。
木材の中には、木が成長するときに蓄えた炭素があります。建物の木材として使う間は、その炭素が保持されます。建物の点検と修繕、材料の再利用まで考えることが大切です。
自分たちの仕事で、企業の責任を果たす。
建物をつくる企業として、使う素材が環境に与える影響まで考える。国産材と木造を選ぶことを、森林整備・再造林・育成につながる行動へ。その循環を続ける仕組みを、森林再生ファンドの取組みとともに深めていきます。
植えた後まで、つながっているか。
森林の再生には、植え直すことと、その後の育成・管理が必要です。調達、連携先、対象面積、植栽と生育の記録を、実際の取組みとして確かめることを目指します。