表面利回り78%の物件も!「“店舗一筋でやってきた”プロが語る、店舗投資という選択」——住宅投資とは違うリアルな現場感に迫る

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表面利回り78%の物件も!「“店舗一筋でやってきた”プロが語る、店舗投資という選択」——住宅投資とは違うリアルな現場感に迫る
不動産投資というと、アパートやマンションなど居住用を思い浮かべる人が多いでしょう。
しかし、実は「テナント物件」というニッチな領域にも、安定した収益機会が眠っています。

今回お話を伺ったのは、長年にわたり店舗仲介を専門としてきた沓掛一貴さん。
新卒から現在まで約11年間、店舗・事業用物件だけを扱ってきた“店舗のプロ”です。

2024年より自身でも店舗投資をスタートし、現在は2店舗の物件オーナーとしての顔も持つ沓掛さん。
住宅投資では得られない「利回りの高さ」と「入居テナントとのリアルな関係性」をどう捉えているのでしょうか。

今回のインタビューでは、
・住宅投資とはまったく異なる店舗投資ならではの魅力
・高利回り物件を見つけるための立地の見極め方
・空室をつくらないために大切な“現場の勘”とは
・入居テナントと長く付き合うためのコミュニケーションの工夫
・融資や修繕、契約で気をつけたい店舗投資のリアル
・社会情勢や景気に左右されにくい物件選びの考え方
・初心者でもチャレンジできる店舗投資の始め方
について、実体験をもとにじっくり語っていただきました。

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【人物紹介】

店舗コマース株式会社 代表取締役 沓掛一貴さん|X(旧Twitter)/ Youtube
・新卒から不動産ディベロッパーの流通店舗事業部に8年間従事。店舗開発営業として累計100件超の契約を担当し、常にトップセールスとして活躍。
・その後、オーナーとテナントをつなぐ店舗不動産の専門家として独立し、2023年1月に「店舗コマース株式会社」を設立。日本初の店舗専門不動産フランチャイズ「テナントの窓口」の代表として25社の加盟店を率いる。
・フォロワー4万人超の金融系メディアも運営し、不動産や資産形成の情報を広く発信中。
・2024年から事業拡大のために不動産投資を開始する。2025年現在、宅建業者ではない資産管理法人でテナント物件を2物件運用中。

店舗投資とは何か?プロが感じる「店舗投資」の可能性

店舗コマース株式会社 代表取締役社長 沓掛一貴さん

TSON君:
まずは、住宅投資が主流の中で、店舗投資がどんな立ち位置にあるのかを教えてください。
住宅投資との違いや可能性を感じるのはどんな点でしょうか?

沓掛さん:
そうですね、そもそも店舗投資ってあまりメジャーじゃないですよね。
不動産を買うといえば、アパートか戸建てかマンションか――、この3択が一般的だと思います。
店舗投資は、区分テナントや事業用一棟ビルを買ってオーナーになり、出店したい事業者に貸し出すという投資法です。
価格が高いというのもありますが、地主さんとか、商業ビルや店舗物件を好んで買う昔ながらの投資家さんが多い印象で、かなりニッチな分野だと思います。

でも、だからこそ今はチャンスだと感じています。
私自身も、まだ所有物件は少ないですが、2024年4月に1物件、2025年6月に1物件購入して、そこから本格的に不動産投資を始めました。

2024年にはじめて購入したのは空き店舗で、そこには大手外食チェーンが入居してくれています。
1年後の今年4月にオープンしましたが、安定して家賃収入が得られるようになったことで「これは面白い」と感じて本格的に取り組むようになりました。
私が購入してからお店がオープンするまで1年かかりましたが、店舗投資は内装工事中も一部賃料収入を得られます。なので、入居テナントが見つかれば、ローン返済も滞りなく進めることができます。

その後、さらに勉強して2025年6月に2物件目となる駅前ビルの空き店舗を購入しました。現在はスナックが入っていて、こちらは2025年10月1日にオープンしたばかりです。
実際にやってみて、住宅系が主流の中でも店舗・事業用不動産にはまだ大きな可能性があると感じます。SNSなどでも住宅投資を教える人は多いですが、店舗投資を語る人は少ないです。
だからこそ、この分野はこれから「伸びしろのある領域」だと思っています。

店舗投資のメリット・デメリット

【店舗投資のメリット・デメリットまとめ】

TSON君:
実際に店舗物件を運営してみて、店舗投資ならではのメリットはどのような点にあると感じますか?

沓掛さん:
まず、何といっても参入者が少ない「ブルーオーシャン」であることです。
住宅に比べて圧倒的に投資家のプレイヤーが少ないため、良い物件が残りやすい傾向があります。

不動産の大家さんって年々増えてるんですよ。
いい物件があったら「どこもかしこも不動産を買いたい」という感じで、ポータルに物件が掲載されて10分で何十人も手が挙がる。そんな市場に参入しても、そうそう勝ち目はありません。
一方で、事業用テナントの方は良い物件が結構残っているんですよね。そもそも市場に浸透していない、ニッチだからこそ買いやすいんです。

そこから派生するんですが、次のメリットは必然的に利回りが高くなること。
驚くと思いますが、私の大手外食チェーン店が入っている物件は、なんと表面利回り約78%。運営費用や税金を差し引いた実質の手残りが年間約750万円、1年半ほどで初期投資分を回収見込みです。
スナックが入居している駅前区分は表面利回り30%、こちらは3年ちょっとで回収予定です。住宅で同じような条件の物件を探すのは、かなり難しいと思います。


TSON君:
表面利回り78%は驚異的ですね、夢のようなお話です。
反対にデメリットと感じる点はどんな部分でしょうか?

沓掛さん:
大きなリスクとして、場所と賃料によっては空室期間が長期化する点が挙げられます。これが、サラリーマンの方が容易に手を出せない要因でもあると思います。
店舗は借主側が内装工事をするので、大抵の事業者がその時点から多額の借金を負うんですよね。つまり、最初から赤字リスクを抱えていて、簡単に引っ越しもできないので、多くのテナントが慎重になっています。

実際に、1〜2年決まってない物件はもちろん、3年以上未入居が続くという物件もみてきました。高い利回りが期待できるとはいえ、なかなか胆力が必要です。
単に家賃を下げれば決まるというものではないので難しいです。

賃料についても、テナント物件は相場がわかりにくいです。
例えば、居住用では「〇〇マンション806号室」が賃貸募集に出ていて、隣の807号室が同じ間取り、面積、設備だったら、大抵一緒の家賃じゃないですか。それが店舗だとそういうわけではないんです。

ある部屋が何もないスケルトン(内装・設備のない原状)、一方、その隣の部屋はキッチンや業務に使用できる設備がすでに全部揃っている、という状態だとすると、この2つの部屋は広さが同じでも賃料は全く異なります。賃料の相場査定が難しく、相場観を磨く必要があります

最後に、融資について。これも住居よりも難易度が高いです。
私は店舗仲介を専門にやってきた実績や目利きがあるので、比較的スムーズでした。ただ、これからサラリーマンの方がこのニッチなジャンルへ新規参入するとなると、銀行としても融資実績が少ないので、借りにくさはあると思います。

「店舗物件は安定的な資産」としては見られない、と実際に銀行の担当者さんからも伺いました。ただ、きちんと事業計画を作成し、銀行の方に納得していただければ融資は出ます。必ず現金一括で買わなければいけないわけではありません。

店舗投資と住宅投資の違い・共通点

沓掛さんの1軒目の店舗物件。

TSON君:
勉強になります。ここまでお話を伺っていると、店舗と住宅では考え方も運用の仕方もまったく違うように思います。
実際に店舗投資を経験されて感じた、「住宅投資との具体的な違い」を教えてください。

沓掛さん:
私も住宅投資はやったことが無いので、勉強した中での回答にはなりますが、大きく分けて違いは3つあります。

まずは、入居者との契約形態・入居期間。
一般住宅は普通賃貸借契約が多いですが、店舗は定期借家契約がほとんどです。契約期間は、店舗の信頼性や事業規模によって異なります。
私の物件では、大手外食チェーンは20年、スナックは2年の定期借家契約にしています。経験上、大手企業の店舗さんは内装も費用をかけてガチガチに凝られるので、契約期間も長く設定しているケースが多いです。

2つ目は、オーナーの内装工事費が一切かからないこと。
住宅の場合、オーナーさんが綺麗な状態にして入居者に貸すじゃないですか。例えば、お風呂やトイレの設備が壊れていたら修理して、クロスを張り替えて、エアコンも新設して、クリーニングにも入って、といったリフォームをしますよね。

でも、店舗は逆で我々オーナーは何もしません。1物件目は、私が購入後にスケルトンにしたので最初に内装を撤去する費用だけ。営業中の設備故障やクロス張替はすべてテナント側が負担して、戻ってくるときもスケルトンで返ってきます。

2物件目に関しては、何もしていません。実は夜逃げされた店舗を買ったんですが、そのままの状態で貸しました。トイレが一部壊れていて、そこは私の情で直しましたが、その4万7,000円だけ。基本的には入居者側で全て内装工事、クリーニングをしてもらいます。

なので、内装が汚くても、残置物があっても、スケルトン状態でも、テナント側に内装費用を負担いただきます。これは修繕リスクの面で言えば、オーナーのメリットでもあります。

3つ目は、先ほどお話した内容とも被りますが、家賃相場がないことです。
住宅と違って、「地方だから家賃が低い」という概念はないんですよね。住宅投資は「駅近」とか「都心部に近い」というのが需要の高い物件の絶対条件のようになっていますが、店舗投資は地方の物件でもまだまだ可能性が残っています


TSON君:
契約期間に原状回復、家賃相場と本当に異なる点ばかりですね。逆に住宅との共通点もあるのでしょうか?

沓掛さん:
不動産投資としての根本的な部分は同じだと思います。
住宅と同じようにポータルサイトで物件を探しますし、宅建業法とか法律のベースも一緒です。

それから、運用物件で一番重視すべきは店舗投資も「立地」です。駅前ビル、地方の店舗が並んでいるロードサイドなんかは借り手が決まりやすく、そこの需要の見極めが重要になってきます。
住宅投資と同じく、実際に現地へ足を運んで交通量を見るとか、周辺環境がどうとかリサーチすることは大事ですね。

また融資付けでの金融機関の評価ポイントも似ていると思います。
耐用年数からみた残存価値、土地の評価、個人の属性とかで判断されますね。

あとは勉強する内容です。
不動産投資をする前に本当にたくさん勉強しましたが、区分マンション投資とかアパート投資とか、居住用物件の運用法を学びました。そもそも店舗投資に関する情報が少ないということもありますが、仕組みの部分でいえば根本は同じだと思います。

【店舗投資と住居投資の違いと共通点まとめ】

店舗物件の社会的要因の影響・選定ポイント

TSON君:
店舗物件は、市場の動きに怖さを感じる点があります。最近でいうと、コロナウイルスなど突発的な社会情勢の変化による需要の振れ幅が大きいように感じますが、その点はオーナーとしてどのようにお考えでしょうか。

沓掛さん:
これに関してはおっしゃる通りです。
サービス業というと広くなりますが、特に飲食業はこの社会的な要因に影響されて浮き沈みが激しいです。コロナのときはもう分かりやすく全滅、という感じでした。

その点、生活必需品店は軒並み株価も上がって業績が上昇しましたね、スーパーやドラッグストアです。
例えば、疫病がまた10年後、20年後に流行るとしたら、生活必需品の企業は堅調だと思います。結局コロナ禍が終わった後も、問題なく推移していますから。この辺りの業種は、テナント物件の中でも非常に安定していると思います。

ただ、土地面積や建物面積が広めに必要で、要件が絞られてくるので、難易度でいうと結構高いと思います。私もやりたい、生活必需品店のオーナーになりたいですね。


TSON君:
たしかに、生きていくうえで欠かせないですよね。
たとえばスーパーの撤退後は別のスーパーが入る、というように、次の店舗も同じような業態が入るのが一般的ですか?それとも、全く別の業種が入ることもありますか?

沓掛さん:
例えば、スナックはちょっと箱(物件)が独特なので、やっぱり次もスナックですね。ただ、駅前のビルとか立地がよければ、わりと何にでもなります。現に、私の物件は焼き鳥屋さんを改装してスナックをやっています。

両隣も飲食店なので学習塾とかは厳しいと思いますが、方向性を間違えていなければ定食屋、居酒屋、ラーメン屋など何でもオープンできると思います。
こういう小規模な区分テナント物件は同じ形態に変わることが多いと思いますが、ロードサイド店とかだと全く別の業種が入ることもありますね。

ただ、少し専門的なことを言うと、用途変更が必要になります。物販もサービスも建築基準法上は同じ『店舗等』(令別表第1の(4))に含まれるため、用途“区分”変更(=建築確認の用途変更)は原則不要です。
ただし、規模や用途により建築・消防・保健所の手続きが必要となる場合があるため、実務では設計者が所管行政と事前協議して進めるのが一般的です。


TSON君:
色々と手続きが大変そうですね。用途変更に費用はかかるのでしょうか?

沓掛さん:
良いご質問です。現場の相場感として、大体100~200万円ほどかかります。結構かかりますよね。この中には、設計者や設計会社さんに支払うフィー(手数料)も含まれます。

なので、テナント側は別形態の店舗を借りるとき、この手数料も資金計画でみておかないといけないんですよね。入居者がテナント物件を決める時に、慎重になる部分といえます。

初心者でも店舗投資に再現性はあるのか?

このように「夜逃げ」した店舗も居抜きで買い取り、賃貸するという

TSON君:
沓掛さんのお話から、競合の少なさや利回りが高いという点で、店舗投資が非常に魅力的な市場に感じます。実際にこれからサラリーマンでも参入できるのでしょうか。

沓掛さん:
結論を先に言うと、サラリーマンでも全然参入できます。むしろ、した方がいいです。

ローンの融資付けで苦戦する可能性があるので、住宅投資と同じようにまずは小規模な物件から始めると良いと思います。それこそ、頑張ればキャッシュで買えそうな少額物件もありますので、最初は融資を組まずに始めるという手もあります。
うまく運用することで実績を積んでいけば、次の物件で融資が付きやすくなります。


TSON君:
なるほど、その点も住宅投資と共通している部分といえますね。
では、実際に沓掛さんはどのように物件を購入したのでしょうか?

沓掛さん:
私の例でいうと、1物件目は一般の方には再現性がかなり低いかもしれません。
こちらは1円で仕入れをして、スケルトン工事のために1,000万円のローンを組みました。だから総額1,000万1円です(笑)。

これまでの経験から「この物件を買ったらこういうテナントさんが入ってくれるだろう」という推測を付けて買ったので、目星を付けていた大手外食チェーンさんに直談判で提案しに行きました。ただ、これを一般のサラリーマンの方が出来るかというと、難易度は高いです。

再現度で言えば、2物件目のスナック店舗の方が誰にでもできると思います。
その物件は今年の6月にアットホームで見つけて、7月に契約・決済しています。サラリーマンでもそうでない方でもお子さんでも見れてしまう、あのアットホームのアプリです。

物件価格は330万円で、不動産投資としてはかなり低い金額です。この物件は、私を含めて4人が問い合わせたそうですが、掲載から2時間でサイトから落ちていました。
私は1都3県を中心に見ていましたが、都内・横浜・川崎エリアは店舗投資も激戦区です。


TSON君:
すごいタイミングで発見されましたね!では、沓掛さんが1番手で最初に買付を入れられたのでしょうか?

沓掛さん:
これが本当に面白かったんですが、実は買付を入れたのは私が一番遅かったんですよ。
日曜日の昼下がりにその物件を見つけて問い合わせを入れたところ、「問い合わせが結構鳴っていて、買付が入り始めてます」と。

私はどうしても諦めきれなかったので「明日月曜日の12時に内見させてください」と言ったんですね。そしたら「いいですよ」と。
で、実際に内見を終えて買付申込書を提出したら、一番手として扱ってもらえることになりました。普通はあまりないことです。

それで、仲介業者さんに理由を聞くと「物件の中も見ていないのに申込書を入れるなんて、けしからん」という感じの方だったんです。さらに、実は他の3件はすべて不動産業者で、自分自身で買い取ると言ったのは私だけだったんですね。
結局、物件の中を見て問題ないと思って買ってくれる人じゃないと、後々トラブルになりかねない、ということで番手を上げていただき、無事に物件を購入することができました。

店舗投資の入居付けと借主選定の秘訣

TSON君:
まさにスピードと熱意ですね。スナックはどれぐらいの期間で入居テナントが決まったのですか?

沓掛さん:
それが、入居テナントが決まるのもあっという間でした。実質1日です。

TSON君:
1日!?

沓掛さん:
店舗を探している方はアットホームをよくご覧になられているので、私もアットホームに賃貸募集を出したんですね。
そしたら、募集初日に3件の問い合わせが。即、掲載を終了して、その週末に3件とも内見予定を組みました。スナックが2件、定食屋さんが1件で合計3件です。その中のお一人に入居していただくことになったので、募集期間は実質1日です。1日というか数時間?ですね。


TSON君:
それはすごいですね!現テナントさんに貸そうと思ったのは、申込が一番手だったからですか?

沓掛さん:
これはとてもお話したかったのですが、3件のうち私が「この人に決めよう!」と思ったのは、借主さんの「想い」でした。
同じ日の10時〜、11時〜、12時〜、一時間ごとに3件の内見を組みました。3件とも私が立ち会い、すべての方から申込をいただきました。

さっきもお伝えしたとおり、テナント物件には「相場」はありません。一つ一つの店舗がすべて異なります。従って、家賃も普通に交渉があります。
ある申込者からは「家賃が高い。どうしても5,000円下げて欲しい」と言われ、またある申込者はからは「この物件なら家賃があと1万円高くても借りたいです」と言われました。


TSON君:
家賃についても大胆な交渉があるんですね!やっぱり「1万円プラス」のやる気を買われた、ということでしょうか?

沓掛さん:
そう思うじゃないですか?でもそうじゃないんです。
私が自分で内見をご案内しているのには理由があります。

店舗を借りるというのは、まさにそこで事業を経営するということです。なので、僭越ですが、内見では、その人の考える背景とか、なぜここで事業をやりたいのかを詳しくヒアリングさせていただいています。

店舗オーナーにとって、最終的に一番大事なのは「そこで長く営業してもらえること」なんです。もちろん、空室期間は1日でも短い方がいいですし、家賃は高い方がいいに決まっています。
でも、それだけじゃなく、そこに居座って長く商売してやるぞ、という気持ち。それが店舗オーナーにとって、最も大切にしたいものなんです。


TSON君:
長く居座ってやりたいという気持ち!
住宅投資だと、なかなかいい文脈では聞かないワードです。

沓掛さん:
そうですよね。
その方は、40代後半ぐらいのシングルマザーでした。日中は保育園で働き、夜はスナックで何十年と働いていたけれど、一人息子がもうすぐ大学卒業で手が離れる、次からは自分の夢を追いかける番だとおっしゃいました。念願のスナックオープンに向け、この辺りで2年間ずっと探していたようです。

今、隣の建物にラーメン屋さんがあるんですが、そこに申込をしていたそうです。ただ、賃料が高かったラーメン屋さんに決まってしまって、悲しい思いをした経験があると。
そこからずっと2年間ポータルサイトに張り付いて見ていたら、そのテナント物件の募集が出たと。
もうずっと長期間探して、かつ夢だったことを実現したいという想いが刺さりましたね。

あとは、キャリアですよね。「ずっと保育士しかやってこなかったけど、スナックやってみます」じゃなくて、ずっとスナックで働いていたっていう経験と、地元・地域密着という点が、この人だったら長く借りてもらえるなって思ったんですね。
本気の想いを感じたので、これは「居座ってもらえそうだ」と思って、その人に決めました。実は「家賃を5,000円下げてくれ」と言った方だったんですが。

TSON君:
家賃の値下げを希望された方を選んだんですね!

沓掛さん:
結果、今のところ、しっかり居座っていただけています。

入居テナントとのトラブルへの備え・関係構築

店舗物件の場合、自分が「客」として中を見に行けることもメリットであり楽しみの一つ

TSON君:
事業者に物件を貸すのは、やはり事業が上手く立ち回らなくなった際の「夜逃げ」「支払いの遅延・滞納」が付きものだと思います。その点についてはどのようにお考えですか。

沓掛さん:
リスクヘッジとしては、保証会社の利用です。住宅と同じように、店舗の入居テナントにも保証会社に加入してもらうことができるので、夜逃げ対策ができます。
保証会社によってプランが違うので、どんなプランかを把握しておくことは大切ですね。

あとは、オープンした後にそのお店を利用する、ということを大事にしています。
ちょうど先週スナックを利用して、結構お金を払ってきました。実際に自分で利用してみると「あ、このお店はいけるな」とか「このお店はもうちょっとこうしたらいいな」っていうのが出てくるので、一つの戦力としてママさんにも共有しました。

「Googleマップやった方がいいよ」みたいなちょっとしたアドバイスをしたり。二人三脚といいますか、アドバイスできるような関係性を構築して、実態を掴むっていうのが大事じゃないかなと思います。そうして人気店になれば、また契約を2年更新してもらえるわけです。

いち利用者として、ユーザーになって見てみる。このお店は無理だろうと思ったら、オーナーとして事前に次の一手を準備することもできると思うので。
自分でお店を利用できるというのは、店舗投資の良い点じゃないでしょうか。

店舗投資の出口戦略とは

TSON君:
住宅投資では、「出口戦略を描いて購入すること」がとても重要とされています。
店舗投資の出口戦略を決めていますか?

沓掛さん:
出口戦略は考えていないというと語弊がありますが、まず現時点でどちらも売却予定はありません。これが利回り8%の物件です、となれば心配ですが、最終的に「どちらも絶対売れるだろう」と思っています。

今後は出口戦略を考えなければならない物件を買っていくと思うので、いずれ具体策は考えていくべきだとは思っています。ただ、現時点では直面していないので分からないというのが本心です。
アパートオーナーだと「最終的に自分で住む」という選択があると思いますが、店舗オーナーは「自分で出店して経営する」はあまりないかなと思っています。

お話したとおり、オーナーが修繕する必要がないので、躯体がボロボロで築100年でも「借りたい」という人がいれば、貸せるんですよ。
例えば、そこで雨漏り被害がすごくて修繕費用がかかるなら壊せばいい、借り手がいて営業できそうなら貸しちゃえばいい、という考えです。

出口戦略は「戸建てだから最後は土地で売る」というように限定的に狭めず、色々な投資法を知っておくことが大事じゃないかな。一般の方に売る、投資家の方に売る、民泊業者に売る、とかで全然変わってくるので。

それこそ、興味本位で店舗投資の勉強をしていると、ふとこれまでと違う出口が見つかることもあると思います。1階に店舗のある一棟物件(住居付き店舗)を持っている方とかもいらっしゃいますし。
店舗投資については、住宅投資をする方も知っておいて損はないと思いますね。

店舗投資の勉強方法

沓掛さんが不動産投資を勉強するために実際に読まれた書籍

TSON君:
店舗投資の情報が少ない中で、購入される前にはどのように不動産投資を学びましたか?
実際の勉強法を教えてください。

沓掛さん:
まずは、本を読みました。
戸建から始める家賃収入 1億への道』というタイトルで、私がとても尊敬しているバランス大家さんの著書です。企業での不動産営業マンから独立、会社もご自分と社員数名で経営されているというバックグラウンドが、私にも共通する点があります。

あとは、『初めての不動産投資 必勝ルール』『最短5年で家賃年収1000万円になる方法』などの書籍を何十冊と読みました。どれも住宅投資の本です。
オンラインサロンも何十個も入りました。ただ、テナント物件に特化したオンラインサロンはないので2年以内に私が立ち上げたいと思っています。


TSON君:
いいですね、ぜひ沓掛さんから学びたいです。さきほど「需要の見極め」というお話がありましたが、物件に需要があるかどうかはどうやって見極めたらいいのでしょうか。

沓掛さん:
今すぐにでも出来る勉強としては、アットホームを見て分析することです。
「この物件の入居が決まっていない理由は何だろう」と現地に行ってみる、逆に「この物件が即決まった理由は何だろう」と地理やアクセスをリサーチするとかですね。

私も何十棟と持っているわけではないので、不動産投資という視点はこれから養っていきたいですね。
私が思うのは、ポータルサイトを見ることができれば普通に勉強できるということです。

「店舗特化の専門家」として今後やりたいこと・アドバイス

「店舗特化の専門家」として、次のステージを見据える沓掛さん

TSON君:
とても貴重なお話を伺うことができました。では、沓掛さんが「今後やっていきたいこと」「チャレンジしていきたいこと」はありますか。

沓掛さん:
不動産投資家として、2つあります。
まずは、年間の賃貸収入を1億円にする。現在2,100万円ほどなので大体20%ぐらいですが、残り80%を3年後の2028年までに達成させたいです。

住宅も買いたいとは思っていますが、やっぱり店舗投資を極めていきます。
もう1つは、店舗投資というブルーオーシャンを開拓した「テナント大家」として名を馳せること。今はまだ店舗投資に関する情報が全然ないので、そのやり方を私自身が広めていきたいです。


TSON君:
YouTubeやSNSではすでに有名人ですし、すぐに達成できそうな気がします!
最後に、今後不動産投資を始めたい方へアドバイスをいただけますか?

沓掛さん:
最初は怖いですよね。ただ、店舗投資については、意外とハードルは高くないです。
私も不動産投資を始めたのがつい最近なので、気持ちは一緒です。本当によく分かります。

しかも、夜逃げされている物件なので、300万円ぐらいでも「本当に大丈夫かな?!」と、とても怖かったです。
でも、大事なのは「やってみること」だと思います。やってみないと分からないですから。
本日のお話を通して、自分の中で感じる「店舗投資の良い点」を少し言語化できたので、改めてみなさんにおすすめしたいなと思います。

まとめ

沓掛さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。
ニッチで専門的な店舗投資の「現場の温度感」を、数字と具体例でかみ砕いて語ってくださり、読者目線でもすっと入ってきました。特に、物件選定や入居テナント選定の理由まで言語化してくださった点が、挑戦の背中を押してくれるはずです。

そして何より、終始にこやかでテンポよく、要点を外さないトーク。難しいテーマでも肩の力を抜いて学べるのは、沓掛さんの分かりやすさとお人柄あってこそだと感じました。
「テナント大家」を切り拓く挑戦、心から応援しています。本日はありがとうございました。

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増澤 貞昌

増澤 貞昌

不動産投資家 宅地建物取引士 令和3年行政書士試験合格

新卒で株式会社リクルートに入社したのち、20代のうちに起業する。
2014年株式会社鎌倉新書取締役に就任、同社はマザーズに上場(現在はプライム市場)。
リーマンショック後に個人で不動産投資を始める。地方築古、区分マンション、民泊運営、中古RC、新築RCなどの投資を経験。
自身のITスキルを活かして、情報収集ツールや物件の収益分析ツールを自作し、最小の労力で最良の意思決定をすることを強みにしている。
京都大学農学部卒業。

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