2024年3月1日
レバレッジ
「レバレッジ(leverage:英)」とは、日本語で「てこ」のことを指します。不動産投資においては、手持ち資金に借入金(ローン)を加えることで、少ない自己資金で大きな資産を運用するという仕組みを指します。
目次
【具体例】レバレッジの仕組みを数字で解説
たとえば、自己資金500万円を持っているAさんが、不動産物件を購入する場合を考えてみましょう。
① レバレッジを使わない場合(現金購入)
- 自己資金:500万円
- 購入可能な物件:500万円の物件
- 賃料収入:月5万円(年間60万円)
→ 利回りは12%(60万円 ÷ 500万円)
② レバレッジを使う場合(ローンを活用)
- 自己資金:500万円
- 借入金:2,000万円(合計2,500万円で物件を購入)
- 購入可能な物件:2,500万円の物件
- 賃料収入:月25万円(年間300万円)
- ローン返済:年間100万円(仮定)
→ 手残り収入:200万円(300万円 – 100万円)
→ 実質利回りは40%(200万円 ÷ 500万円)
つまり、レバレッジを活用することで、自己資金500万円の投資から40%のリターンを得ることが可能になります。
レバレッジのメリットとリスク
メリット
- 少ない自己資金で大きな投資が可能
- 収益性が向上する可能性がある
- 資産を早く増やせる
リスク
- 空室や家賃下落が発生すると返済が負担になる
- 金利上昇すると返済額が増える可能性がある
- 資産価値の下落でローン残高を下回るリスクがある
新着物件情報
家賃相場急上昇中エリアでの物件が新たに発売に!
もっと新着物件情報を知りたい・先行で情報を受け取りたい方はLINE登録(無料)がおすすめ!
よくある質問と答え
Q1. レバレッジはどのくらいまでかけるのが安全ですか?
A: 一般的には、年間の返済額が賃料収入の50%以下になるように設計するのが安全と言われています。また、空室率を考慮した収支シミュレーションを行うことが重要です。
Q2. 金利が上昇した場合、どうすれば良いですか?
A: 金利上昇リスクを抑える方法として、固定金利型のローンを選ぶやり方があります。また繰り上げ返済を進めてローン残高を減らす方法もあります。さらに、リスク分散のために複数の物件を所有するのも一つの手です。
Q3. レバレッジをかけすぎると危険ではないですか?
A: フルローンなど過剰なレバレッジはリスクを伴います。空室や賃料下落の影響を受けやすくなるため、無理のない借入額を設定し、収支の余裕を持つことが大切です。
まとめ
レバレッジを活用することで、不動産投資の効率を大きく高めることができます。しかし、同時にリスクも伴うため、事前にシミュレーションを行い、無理のない計画を立てることが成功へのカギです。
まずは小規模な投資から始め、レバレッジの仕組みを実践的に学びながら、不動産投資のステップアップを目指しましょう!
会員限定情報
関連記事
-
キャピタルバリュー2024-03-01不動産の資本価値。現在、その物件がいくらの収益を生み出し、いくらで売却できるのか......
-
無権代理2024-03-01無権代理(むけんだいり)とは、代理人に代理権が存在しなかったり、代理権を超えた行......
-
耐用年数2025-01-13「耐用年数(たいようねんすう)」は、固定資産が経済的に使用できる期間を指します。......
-
フルローン2024-03-01フルローンとは、物件価格の全額についてローンをすることをいいます。不動産の購入な......
-
キャピタルコスト2024-03-01資本のコスト、資金調達に関わる費用。不動産の場合は 物件の購入に関わるコスト及び......
-
ブリッジローン2024-03-01ブリッジローンとは、短期的な資金ニーズを満たすための短期ローン。つなぎ融資とも呼......